【#6】タマネギ・アルキルアミド・イソチオシアネート・ナミダノフルサト

お疲れ様です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
この連載を知っている友人と先日飲みに行ったのですが、「タマネギ腐っちゃったんだけど、どうしたらよかったの?」とリアルに聞かれ、僕もリアルに「それ陽の当たる場所か高温に保存してたでしょ?」と答え、全く陽の当たらない場所に保管をオススメし、その場所がなければ冷蔵庫に入れておくとよい、と非常に有意義な謎の話をしていました。冷やしたタマネギは切っても目が痛くなりにくいですしね。

タマネギ認知度上がってますね。
なんだタマネギ認知度って。

その時選んだ串揚げです。マジノータイムタマネギ。

こちらにも記載がありますが、タマネギ切ると涙が出る、というのは科学的な要因があります。タマネギに含まれる成分が包丁を入れることにより壊れ、硫化アリルという物質になり、目や鼻の粘膜を刺激してしまうからだそうです。それに対し脳が「うええ異物出すンゴ」と躍起になり洗い流すよう指示を出しまして、最終的に涙ちょちょぎれます。
硫化アリルを出しにくくするために有用なのが、切れ味の良い包丁で切ったり、あらかじめ水で洗っておくのが良いようです。上記の冷やしておくといい、と言っていたのはオカンでした。ありがとうオカン。今記事になって世界デビューしてるよ。引くほど片隅だけど。あと誕生日おめでとう。

さて、そもそもなぜ人間は涙を流すのでしょうか。こちらの記事を参考にしてみたところ、涙には3種類あるようですね。基礎分泌の涙、感情的な涙、反射的な涙として分けることができるようです。面白いことに、それぞれ出す涙は含まれている物質が変わるようです。あんましょっぱくない涙もあるみたい。

①基礎分泌の涙
これは常に出ている涙、といえばいいのでしょうか。眼球を常に涙で保護しており、乾くのを防ぎ、埃などから守ってくれる子です。

②感情的な涙
なぜ人間は感情が昂ると涙を流してしまうのか。実のところ完全にはわかっていないようです。いくつか説があるようで、まずこういった感情的な涙には「プロラクチン」というたんぱく質が含まれています。痛みを和らげるような効果があるんですって。泣くことで今あるストレスを取り除き、気持ちが楽になるように、という説や、「ワイ、泣いとるやで、悲しやで」アピールになり、「おっ、アイツ悲しんどるやんけ、よしよししたろ」と他の人にストレスを取り除いてもらうやで、というような効果があるのでは、とされています。

割と持論になりますが、悲しんだり、喜んだり、感動する……最近僕はなつかしいor大好きなゲーム音楽とか聴くと涙出てきちゃうんですけど……

いつ聞いても泣く。

こういった、自身の感情のキャパ限界が涙なのかなぁと感じることが多いです。喜怒哀楽…怒りはちょっと別かもしれないけど、子供は泣きながら怒ったりするよね…全ての感情が自分のキャパシティを超えてきたら涙になって出てくるようなメカニズムなのかなぁと捉えています。心の限界とでもいうべきか。そしてこれはアレルギーの発生メカニズム(「○○アレルギー」というのは、その物質の摂取キャパシティを超えると発症する。という考え方。人それぞれが摂取キャパシティ…例えるなら「満タンまで入るコップの大きさ」みたいなものが違うので、発症する早さ、そもそも発症するかしないかの差がある)と同じく、人それぞれで感情のキャパシティが違うので泣きやすい人、泣きにくい人の差がある。また「歳食ったら泣きやすくなっちゃったよ」おじさんなどが存在するように、年齢でキャパにも変化が生まれるんでしょうね。まとめると、自分がどーしようもなくなったときに涙がでちゃう。そんな風に思います。「なんでこんなことで泣くんだよ!」っていうのは、「なんでこのスギの量で花粉症になるんだよ!」って注意してるのとおんなじなんちゃうんか、なんて思ったらちょっと気が楽になるぜ☆

ちなみに世の中には泣くことを
人が海に戻ろうとするのが涙なら 抑えようないね
なんて意味わかんないくらいオシャレに歌ってるバンドがあるんですね。
カッコよすぎかよ。

③反射的な涙
タマネギ切ると出る涙がこれに該当します。「うええ異物出すンゴ」と人間の神経がなるヤツですね。参考記事によりますと、先程申し上げた硫化アリルは目に入ると硫化化合物となり、洗い流さないと目が焼けるって書いてあるんですけど…めっちゃ怖いんですけど…。
他にも目に異物が入った時など、涙で体外に出そうとするのがこちらの涙に該当するのでしょうね。
ちなみに目薬を差したときもこの涙が分泌されます。目薬を異物と感知して洗い流そうとしてしまうので、そのまま目をパチクリすると目薬の成分が目に行き渡らなくなってしまいます。なので目薬を差したらすぐに上を向き、目を閉じながら目頭の部分を指で押さえ、涙の分泌を抑えるのが一番効果的なようです。強いワサビ食った後のアクションこんな感じだよね。この時に出る涙はほぼ水なんだとか。あんまり塩分入ってない、しょっぱくないようです。

そういえばワサビやカラシ食った後も涙出ますね……

調べてみました。

こちらの記事を見てみるとそもそも「辛味」っていうのは味覚ではないそうです。「甘み」「苦み」「しょっぱみ」などは舌の様々な部分にある味覚で感知をしますが、辛味成分は口、鼻に限らず全身に存在する感覚ニューロンの一種であるポリモーダル受容器を活性化させます。これは極端な「熱さ」に反応する器官と同じ働きをするもの。こちらも参照にしてみたところ、ポリモーダル受容器というのは機械的、化学的、熱刺激など、多(poly)様式(mode)の刺激にも反応する冷刺激(15℃以下)熱刺激(43-5℃以上)にも反応を示す。

なんもかんもです。

とりあえず「からい!」っていうのは、火傷、炎症というふうに身体が捉えるているようで、実際に脳さんも「燃えてるンゴ、熱いンゴ」と思ってしまうようです。(メンソールなどはこの逆が起きるようですね)そして脳が危機感を覚えてしまうので全身にヤバいよ的な空気が漂います。心臓も焦るわけですよ「めっちゃあつない?ヤバない?血液送るわ」と沢山働き、そして危機的状況な暑さと勘違いするのか、汗も大きくかいてしまうわけですね。ちなみにコショウも同様。こちらは闘争・逃走本能を刺激するそうです。どう見ても身体は闘争を求めるデモンエクスマキナ発売決定おめでとう!
ですが、辛さにも種類があります。先程述べたコショウや、唐辛子なんかは舌に残り続ける辛さのようです。こいつらが持っている辛み成分はアルキルアミド。分子が重いらしい。鼻に抜けるような辛み、いわゆる「つーん」勢のわさびやマスタードなんかはイソチオシアネートという成分で、彼らは分子が小さく、食べた後口から鼻のほうへ上がってくるようです。あんまり後ひかない辛さなのはこのためみたいですね。生で食べたら辛いタマネギは、最初の方で述べた「硫化アリル」原因のようです。この子が鼻の方に広がり軽い炎症(っぽい症状)を起こしちゃうと。「つーん」勢と同様ですね。ていうか、ワサビの辛みも同じく「硫化アリル」が引き起こしてるようです。無理やりもってきたタマネギがここで繋がるとは思わなかったんですけど。

しかしタマネギの「硫化アリル」は悪いばかりではありません。こちらの記事によりますと、ニンニクやネギ、ニラなどの特有のにおいの原因になるこの子ですが、そもそもタマネギ食べると血液サラサラ、たんぱく質の消化を促す、ビタミンB1の吸収を助ける、代謝作用を高める、抗ガン作用がある…こういった良いことだらけの効果は全てこの「硫化アリル(アリシン)」によるものです。(しかもタマネギにはビタミンB1が含まれているのでさらにお得!!!)

おわかりいただけただろうか。涙のおかげで色々とたどり着くことができた。遠ざかる世界まで、君に知ってほしくて来たんだよ、と。
ありがとう。

辛みというのが痛みであるということ。そもそも「辛いものが食べれない」ことを卑下する必要はないんやで。それ痛みなんやで。自分から「俺内臓殴られるの大好きなんですよ!」っていう必要はないのです。ちなみに、痛みに「慣れる」ことはないらしい。ただ我慢強くなるだけ。

でもタマネギのように、辛み成分が良い働きをしてくれることもあるんです。辛い物がニガテでどうすることもできない。水にさらすと辛くなくなるようですが、それは硫化アリルが溶け出してるから(だから切っても目が痛くなりにくい)。

ああどこかに、水にさらさずとも辛くなく、目も痛くならなく、かつ良い成分である硫化アリルも無駄なくとれる食べ物は……!

 

 

 

 

 

新 タ マ ネ ギ 。

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