【#11】もうタマネギがなければ生きていけない身体になってしまった【淡路島の恵み トラットリアドーニ】

「ハーイ☆みんな、二硫化アリル取ってるぅ?」
いつか日曜朝放送の女児向けアニメキャラクターの挨拶がこれになってタマネギ流行んねぇかな。

さて今回は。

 

グ ラ ッ ツ ィ エ

 

居酒屋「淡路島の恵み」第2弾!
淡路島の素材とイタリアン料理がシンメトリカルドッキング
淡路島の恵み トラットリア ドーニ」へやってまいりました!

このクソみたいな連載記事のどこかで言及させて頂きましたが、
「淡路島のタマネギ→おいしい」
この方程式を再現するお店のなかで、第8回時に足を運びました「淡路島の恵み だしや」の系列店舗になります。こっちはイタリアン料理です!淡路島を全面に押し出すイタリアン料理とか非常に興味がわきますし、前回の「だしや」さんが非常においしかった点、そして何よりタマネギ料理だけで多数品目があるという、まさに全てのタマネギ族に告げる鳥肌注意…!

今回もおなじみ、美味しんぼにうるさい。というより美味しんぼがうるさい僕の友人と共に足を運ぶことに。渋谷宮益坂方面から降りて(たぶん降り口間違えた)南西のほうへ。なかなかに急な坂を超えると、暖色の光に包まれた、のれんのかかるイタリアンレストランがそこにあります。

店内へ入り、予約を入れていることを告げると、お兄さん(声めっちゃイイ)に連れられ席へ。坂を上ったヒョロヒョロクソザコおじさん2名はドリンクを聞かれるや否や食い気味でビールを頼むことに。

友「坂上ってきたからめっちゃビールうまい」
俺「わざと坂の上に店作ってビールを頼ませようと…!」
友「バカか。ただアリなんじゃん。そういう店いいんじゃねぇの?」
俺「坂の上に完全に無名レストラン作ってもお客さん来ねぇぞ」
あれか、坂のぼってきたって言ったら安くなる、みたいな」
友「ブランチを見ました!」
俺「なつかしすぎんだろ」
友「いいじゃんそれ、坂ビール」
俺「お前すげぇネーミングセンスしてんな」

中学生から育ってない脳みそを活用した三十路の会話を満喫していると、めっちゃイイ声と共に現れるお兄さん。

手に持っていたのは、もちろん「淡路島の恵み」名物

ざる見せ!

ヒラメやサワラなどの鮮魚をお好みの方法で調理してくれる必殺技。イタリアンでは刺身がないので、生で食べる場合はカルパッチョにしてもらうのがいいそうで。飛びつくように頼みました。また、いい声の店員さんにオススメの食べ方はありますか?と聞いてみたところ、いい声で「是非ともアクアパッツァで食べて頂きたいです!」と非常に強く推してくれたので、サワラをアクアパッツァにしてもらうことに。

ところでアクアパッツァって何すかね
格闘ゲームでしたっけ

食べる方のアクアパッツァは、魚介類を煮込んだスープのことですね。Wikipedia先生によりますと、ブイヨン(鶏ガラや野菜からとった出汁)などは使わず、トマトやオリーブオイルなどで魚介類を煮込んだものだそうです。最も古典的なアクアパッツァは、トマトを使わず、海水・白ワイン・オリーブオイル・ニンニク・パセリなどを使用したものだそう。おそらく今回頼んだものもこちらになるかと思います。一番魚のうまみが出る調理方法がイイ!とダダをこねました。ドーニさん的には「アクアパッツァのビアンコ」となります。ビアンコがイタリア語で白だという知識は、中二病をこじらせたことのある人なら義務教育の一環です。

そうこうしてるウチにカルパッチョがやってきました。

盛り付けのオシャレ感もさることながら
マジでこれうまいめっちゃマジ

アクアパッツァは店員さんが頑張っておいしくしてくれているので、出てくるまでしばし待つということでしたので、こっから本日のメインバトル。

そりゃあなた、メニュー表に「日本一甘いタマネギ」だなんて書いてあるんですもの。頼むじゃんか。
今回は5品もあったんですが、胃袋と相談して厳選した3品をお送りします。
正直今回これが一番くやしかった…
タマネギコンプリート…
タマネギファイブアスロン…

友「もう1回来ればよくね」

鬼才現る。

とりあえず友人と相談してこのアクアパッツァの待ち時間を楽しめる有意義なタマネギを2品注文しました。

まずこちら。

玉 葱 と シ ラ ス の サ ラ ダ

 

味付:タマネギの甘味、レモン、たぶんオリーブオイル、たぶんバジル、あと塩コショウっぽいもの。タマネギ。何よりもタマネギ。
口に入れた直後、レモンの酸味が割と強く、ちょっとニガテかなと思っていましたが、タマネギを噛むと同時に口に広がるタマネギの甘味。その瞬間すべての苦手意識がどうでもよくなるどころか、その酸味がタマネギの甘味を押し上げるという新境地へ。
まだまだ暑さの残る9月初頭、坂を上り疲れのとれぬおじさん2人に酸味と甘みのダブルパンチ。
奪い合うおじさん達。
なくなるタマネギ。
どうしてタマネギは食べるとなくなってしまうのだろうか。

続いてはこちら。

玉 葱 ボ ロ ネ ー ゼ

 

ひき肉とワイン、トマトペーストなどと合わせ、オイルで炒めたタマネギがやってまいりました。いわゆる「鉄板の方熱くなっておりますので(いい声)」スタイル。いつでも熱々が食べれておいしい反面、猫舌を本気で殺しに来るこの感じは嫌いではありません。とりあえずフーフーしました。

さて、さきほど酸味がちょっとニガテだと言っていましたが、トマトペーストも例外ではありません。過熱して甘くなったペーストは好きなのですが、ヘタに酸味が強い方向へシフトしたトマトに出会うと本当に悲しくなってしまうのです。今回もこの乗っているトマトペーストがだいぶすっぱかったらやだなぁと思っていたような気がしました。タマネギ食ったらどうでもよくなりました。

過熱されたタマネギの一騎当億っぷり。
っょぃ。

過熱され、甘味がさらに加速した淡路島タマネギさんの本気。「だしや」さんのほうで一度経験しているのにその甘味のパンチ。
その一撃の甘味を忘れていた。
思い出すころにはもう遅かった。
リングに倒れる俺。
皿から無くなるタマネギ。
どうしてタマネギは無くなってしまうのだろう?
そんなことを考えながら、
俺を呼ぶコーチの声を聞いたのが、最後の記憶だった―――

次行っていいっすかね。

玉 葱 の 溶 岩 焼 き

 

来ました。
伝家の宝刀です。
これがあれば何もいらない代表。
イタリアンということで、今回は塩の他にオリーブオイルアンチョビソースがつきました。友人の謎の箸エックスがうるさい。何だお前は。

とりあえずこの花開くタマネギから1枚剥がし、そのまま頂きます。
言わずもがな、死ぬほどうまいです。
おいしいのは過去に食べたし知ってるはずなんですが、
常識を疑う甘さ。なんだこれほんとに。
バリアマです。
アマガネです。
カラオトシです。
これもうわかんねぇな。
さらに「だしや」さんにはなかった2つの新ソースをかけて頂くことに。もうね、アンチョビソースが本当に絶品!そもそもアンチョビソースって今までちゃんと食べたことないのでどんな味なのか、どういったものがおいしいアンチョビソースなのかはよくわからないのですが、もう好き。
食いながらずっとアンチョビットゲームズうめぇ言い続けるおじさん達。

あ、本日のタマネギこちらで終了となります。

そして、来ましたこちら!

A c q u a p a z z a !

 

いい声のお兄さんが「できましたので、こちらで盛り付けしましょうか?(いい声)」とおっしゃって頂けたので、お言葉に甘えることに!なにこの見ただけでうまいとわかる盛り付け方。センス鬼クソ抜群かよ。
冒頭あたりで述べさせて頂きましたが、海水・オリーブオイル・白ワインを中心に煮込んでおり、他の出汁など一切使っていないため、魚の旨味がすごいことにすごい。魚ホロッホロですよ。箸を入れてチョイとするだけで肉が切れます。マジ俺らレペゼン伝説の剣豪。
口に入れたら、溶けてなくなってしまいそうな柔らかさ。噛めば出てくる磯の塩味と魚の風味。このチョイ乗りの貝も絶品で、ワインの風味をふんだんに取り込んだコイツらの、口の中に広がる香りと言ったらもう!

ここで店員さん(いい声)の悪魔のささやき。

「先ほどのアクアパッツァ…スープが…残ってるんですね?(いい声)」

「もしよければリゾットか…パスタを…(いい声)」

「500円で承っております(いい声)」

おじさん達「「パスタで。」」

パ ス タ 。

 

もうそんなこと言われたら頼まないワケないじゃないですか。
はい食べます。
はい約束されたうまさ。
はい論破。

このまま茹でてしまえば、この色からしても非常に薄味になってしまうのではと懸念していたんですが、さすがプロ、ちゃんと味足して頂いています。むしろ濃いまでありました。酒すすんじゃうじゃん。やめろよ。そんなん追加オーダーすんじゃん。

そしておじさんたちの胃袋に限界が訪れます。

最後は二人して幸せなグラスワインを頼んで終了。
僕らが行った時こちらのトラットリアドーニさん、開店7周年記念でグラスワイン1杯77円セールやってたんですよ。驚愕です。こんなん頼むじゃんマジで。ちなみにこの時店員さん(いい声)が、どこ産のどういったブドウを使用したワインを提供してくれたかをいい声かつ丁寧に説明してくれたんです。

「こういった暑い日には、少し酸味のあるワインが飲みやすいんじゃないかと思いまして、ご提供しております(いい声)」

残念ながら栄養素が消化器官に回されて脳に行ってないおじさん二人(ワイン無知)は「へぇ!」「ほぉ!」「そうなんですか!」と確実に脳を通さずに出る言葉で乗り切りました。ブドウの品種まで言及して下さったのにマジですみませんでした。

現実へ引き戻されるおじさん二人

 

いやすごい食べました。こちらは「だしや」さんと比べると少し価格が抑えめに設定されており、気楽に足を運べるお店となっております。いやほんと「何頼んでもうまいものしか出てこない」お店ってすごいっすよね…。こんなんもっかい来てまうやんかと言わざるを得ない。

そして途中店員さん(いい声)がいい声で話しかけてくれて、「こちらのお店はどちらでお知りになりましたか?(いい声)」というので、以前「だしや」さんに赴いたこと。そこがめっちゃうまかったことまでは俺が。そこから友人が「こいつタマネギで連載書いてるんですよ!」と暴露。

すごいですよね上記の字面。タマネギで連載とか、多くの人が料理専門家やタマネギの研究家なんかを頭に浮かべるかと思います。しかも言及してんのタマネギのみて。マニアックすぎんだろ。
だから多くの人は思うのです。この人実は高名な人なんじゃないだろうかと。そんな分野での第一人者なのではと疑問を持つわけです。
蓋を開けてみるとそこには、

新タマネギ1年中食いてえと妙な思想をかかげる変なおじさんが1人。

だから毎度これ暴露されたら、最大限否定をしてハードルを下げ切った後で真実を伝えるようにしているんです。
この作業きついんですよ!
だから皆さんできるだけ「こいつ新タマネギずっと食いてぇからっつって毎週なんか書いてんすよwww」って最初から言えば俺もう何も言わずに話続けられるので、なるたけそうしてください!!!!!!!!

※そもそも俺が連載始めなければこういうことにはなりません。

で、店員さん(いい声)に「新タマネギ1年中食いたくないっすかww」と言ってみたところ、「わかります(いい声)」と力強く言ってくれたことは今年イチ嬉しい出来事かもしれない。

お会計も終わり、店の外へ。

「ありがとうございました、こちら、おみやげになります(いい声)」

「またよろしければ、是非お越しくださいませ(いい声)」

お越すわ…。

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