さぁ、パソコンよ その感想文を 書き給え

        2019/12/26 19:30 劇空間 アトリエファンファーレ東池袋 人生においての観劇経験は、まだ両手で数えるにギリギリ足りる数だとは思う。 この日は「士言堂」旗揚げ公演、「満月に躍る」を観劇してきた。 いつもお世話になっているそのべ博之さん、飛志津ゆかりさんの出演する舞台。 コントやコメディーが大好物だし、このお二人の緩急が大好きなので 舞台やるっつったらホイホイ行くわけです。見たいもの!  
【異聞奇譚 其の壱 満月に躍る】 新しいものと古いものが 交差する大正時代。 不思議な物事をあつかう 怪奇屋なる者のところに 怪奇事の相談があった。 不思議な力を使い怪奇事 を解決していく怪奇屋と は一体、ナニモノなのか? 士言堂 異聞奇譚 其ノ 壱「満月に躍る」 大正時代に浪漫の風が吹く。 ―――あらすじより  
おお、これは、大正浪漫に妖怪・奇術の類を混ぜた 和風ファンタジーモノのコメディ劇だな!と、 僕の好きレーダーがビンビンに感知したワケです。 それに「異聞奇譚 其の壱」…そのイチ? これは、其の弐、其の参もあるわけだな…!と 期待に胸と心と満月を躍らせたわけです。 いつもの、そのべさんの劇場の諸注意。 激烈超安心クオリティです。 いつかこの言葉を丸パクリして弊社イベントに使わせてもらおう。 ※終演後、ご本人様より許可を頂きました。   開演。   物語の始まりは、ある国会議員の娘が妖怪から狙われている、という疑い。 朝起きたら、妖気の漂う矢が家に刺さっていた、ということだった。 娘を守るため、占い師、祓い屋、巫女、そして…怪奇屋が集められ、 どうしたら妖怪から娘を守れるか…と皆で奮起する…というところから。 ただ、進むにつれて、どうも皆なにか様子がおかしい。 皆が皆、何かを隠してここに集まっている…ということに感づく。 どうして朝になって矢が刺さっていたのか。 どうして国会議員は祓い屋たちを雇ったのか。 「命危なそうなんで帰ります」と言った怪奇屋を、どうして止めたのか。 国会議員は、遺書を書いてまで「あること」を行い、信念を実行しようとした。 そこに目を付けた軍部の人間が「あること」を利用し、この国へ利用しようとした。 そして、怪奇屋は、その「あること」への危険さを一番に知っていた。 自分に宿っているものが、何かを知っているから。 涙あり、笑いあり、アクションあり、奇術あり、伏線あり、恋愛はあるような…ないような…の、 あらゆる意味で「何でもあり」の舞台であり、 見ている私たちを「楽しませよう!」という気持ちは勿論、勿論あるのでしょうが、 それよりも「1回目だし、何でもやって自分たちが楽しもう!」という想いがあるのかなぁと! キャラクターも皆個性的で、やっぱりこの手の異能力モノの主人公って 「基本やる気がないけど、闇があって、そして最強」というのがよく合うよなぁ…って 独りで何となく答え合わせのようなものをしておりました。 ストーリーとしては「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という、 スパイダーマンのセリフがとても思い出される展開でした。 過ぎたるものは扱いきれるものでもないし、それを利用するなんて考えてはならないし、 そうすれば、より力を持つものが自身を利用しに来るだけなのか…と、 なんだか社会の縮図のようなものが見えた気もしました。  
>そのべ博之さん! 実は真面目なキャラクターって初めて見ました! でもなんでしょう、ボケの方が割合多かった気もするし、 覚えているのだいたいそっちです! 舞台上で戸惑う姿で出すあの空気感、毎度素晴らしいよなぁ… >飛志津ゆかりさん! AZARASHI団「てっちゃんの写真館」でも思っていたのですが、 飛志津さんて「強キャラ」がめちゃくちゃハマりますよね。 舞台上にバシーっと響き渡る声がイイですよねぇ~!! >MVP 力うどん。  
最後に、劇中の「力を”扱える”などと思うな、”借りている”だけだ」という言葉、 なんだかすごく、イベント運営する我々にも刺さるな…と。 どんなに楽しいイベントにできたとしても、 それは出演を引き受けてくれた皆様のパワーのおかげであり、 来て頂いたお客様が楽しんでくれた笑顔のおかげであり、 会場を貸してくれたライブハウスやスタッフ様のおかげなのだ。 我々はただ、その出会いや場所を繋げただけ、というのは忘れるべからず…と。 「どやこのアーティストいけてるやろ!俺らが呼んだんやぞ!!」と思うことなかれ。 あ、でも 「どやこのアーティストいけてるやろ!CDを買え、グッズを買え、すこれ。推せ。」 とは言い続けたい。 我々が、ご出演頂いた、お世話になった皆様のただのファン…なのは間違いない。     だってチェキ撮ってもらっちゃったぁぁぁぁぁぁ!!! 2019年12月5日(木)遠足レポート 東京ビックサイト青梅展示場 ILAJ レジャージャパン2019   今回の遠足はお台場!!レジャージャパン2019にやってきました!! こちらはレジャー施設向けのアトラクション・アクティビティ・演出設備・サービスの展示会です。 http://leisure-japan.jp/   場内は、 「テーマパークEXPO」「ライブ&シアターEXPO」「レジャー&アウトドアEXPO」「集客コンテンツゾーン」「お土産&ノベルティエリア」 と大きく5つに分かれており、出店企業ごとの体験コーナーが充実。 フードコートやプロのパフォーマーによるライブステージもあります。   ライブやイベントの運営に携わる端くれとして、最新技術を使った演出や設備の数々は見ていて興奮します。 あのフェスで見たやつだ!とか、〇〇のライブで使われてたLEDこんな値段すんの!?などなど。   で、やはり目立っていたのがVRを駆使した最新デジタルコンテンツ。 体験型アトラクションにゲームに、あとVチューバー。 全身モーションセンサーに表情を検知するカメラと360度カメラ。というフル仕様。目の前の大型モニターに映るガワ(女の子) と、融合した中の人(男の子)の全力パフォーマンスを見学。 スタッフが5~6名と機材費。かなりの高コスト。身近になってきたなぁという実感があるVRですが流石プロ仕様。まだまだ趣味で手を出せる額じゃない。 実演を間近で見るという貴重な体験が出来ました。 株式会社クレッセント https://www.crescentinc.co.jp/   その他、セグウェイ的な乗り物ninebot S-PROの試乗や、 長谷川工業株式会社 https://www.hasegawa-kogyo.co.jp/product/product.php?id=886 シャボン玉が出るファンシーなスティック、 Lightuptoys.com(アマゾンのリンクしかありませんでした) https://www.amazon.com/Unicorn-Bubble-Solutions-Batteries-Included/dp/B07HYH5R7J   心がときめいたものを一通り見学。   そして以下個人的な一生のあこがれ。 ライブ&シアターEXPOに出展されていたEarthDome。 EARTHDOME ~夢木香株式会社~ https://earthdome.net/   レジャー&アウトドアEXPOに展開されていたグランピングパビリオン。(画像忘れました。) グランピングとは? ~一般社団法人日本グランピング協会~ http://glamping.or.jp/about-glamping.html   圧倒的な非日常感。映画的世界。   企業向けの見本市ということで当たり前なのですが、目を引く凄いものはどれも高額。 最新エンタメ設備の開発や、面白い・楽しい体験を創造することに大金と情熱を注ぎ、エンタメ業界全体を成長発展させていくこと。エンタメビジネスの最先端技術はやはり凄いです!! 僕らはもっと、閃きとか勢いやノリで勝負できるように頑張らないといけないなと思いました。 宇宙人の次は何を着ようかな。

12/5 11時頃 出発 東京テレポート駅 東京ビッグサイト青海展示棟

「レジャージャパン2019」

  テーマパーク・レジャー・アウトドアでの施設開発や設備、集客をテーマとした 大規模な展示会が今年も12/4・5・6に開催された。 弊社は音楽ライブイベントを主に行っている会社である。 こうしたサービス・技術の大プレゼン展にて 直接的に大きな成果や商談を得るのは難しいのだと思う。 (まだまだ規模も小さいし…) だが、言ってみれば、この場は多方面の皆様の”最先端の何か”や”チャレンジ”の展覧会でもある。 「我こそは!」という皆様のBRANDNEW ACTIONが見れるということなのだ! 決してこじつけではないのである。   現地に着くや否や、あらかじめ情報登録・印刷したものと 名刺を係の方にお渡しし、入場証のようなものを渡される。 「舞台専門家」 誰がだよ。   ①「株式会社エム・ディ・シー BOSS事業部」 流石の巨大な東京ビッグサイト内、 まず歩くと弊社代表の鷹の目が凄まじい速さでバーチャルバッティングゲームを見つけ、 凄まじい速さで参加。 4打席2ホーマーとかいう意味の分からない記録を残し去る弊社代表。 こちらの企業様、こうしたVRゲームを数多く作られていて、 アーチェリーで狩りを楽しむゲームもあった。 現地では、アーチェリー型コントローラーとパネルはあったものの、 接続がまだできておらず画面を指でタッチすると矢が出る仕組みに。 動物がどう動くかを予測しないと当たらない。 …牧野はスプラトゥーンで勉強したヤツである(偏差撃ち) 後ろから設定をいじっているのを見させて頂いたが、UIが全て韓国語であった。 なるほどな、昔からMMOなどの分野でも先端を行っていたので、 こういったゲームの開発は本当に強いな…!と感じた。   ②「株式会社匠工芸」 武器!武器!武器!!!! お店一面に広がるのは、ファンタジーな剣や魔法陣と、 アンティークでスチームパンクな斧や鍵!! 男の子100人いたら103人集まってくるレベル。 プラや金属、木製の加工技術が高く、 看板・サインの作成も可能な、兵庫に工場を置く企業様である。 アクリルブレードもめちゃくちゃ綺麗だった… これは赤や青の光を当てて撮影したいところ! 調子に乗る牧野さんはこちら。   ③「株式会社クレッセント」 道行く途中に、VRモーションキャプチャーのブースがあった。 ゲームや映画のメイキングでよく見たことのある、 黒いタイツの全身に小さな球体をつけているアレだ。 通った時はリアルタイムでライブを行っており、 モデリングされた振袖のカワイイ女の子2人と音楽が。 そして、その音楽に合わせて全身タイツの男子2名が踊っている…という まさにVtuberライブの裏側な光景が広がっていた。 改めて、Vtuberライブの規模や用意の大変さがわかったような気がした (頂いたチラシの機材貸し出し費用的にも)とても勉強になった…。 将来、Vtuberはちょっと本気で何かしら考えておりますので…。   ④「株式会社ユニットプロモーション」 TAMIYAのミニ四駆などを使用したイベント企画・制作等をしている会社。 そのブースで(ほぼ俺だけ)死ぬほど盛り上がる。 今はデザイン的に大人用のミニ4駆が多く開発されているのは、 歴史的に親子二代でやっていても何も不思議ではないからなぁ。 イベント用にコースやミニ四駆の1日貸し出し、 オリジナルステッカーを受注作成して自分だけのミニ四駆の発注など、 やはり大手はとても手広く行っていた。 個人的なお願いとして、「バイスイントルーダー」の再販をマジで頼みたい… 可変型のめちゃくちゃにイカすミニ四駆である。 ※ただしこの型は走りません。可動変形するプラモである。   って思ったら2020年発売予定じゃねーか!! 死ぬほど嬉しいです。マジで。すげぇ。   ⑤「株式会社スクウェア・エニックス」 会場中央に、一際大きなブースを持っていたスクエニ様。 「ゲームの様な世界を創り出したい!」をコンセプトに、 体感型ゲームや空間の作成にも力を入れているようだ。 頂いた資料によると、体感型忍者エンターテンメント「NINJA TOWER TOKYO」 汚いなさすが忍者きたない レトロ×サイバーの次世代ナイトプール「プリズムピンクプール」 体感型音楽アトラクション、面白さメガフレア級「バハムートディスコ」等々、 家庭用ゲームで培った内容目白押しの体感型ゲームが満載です。実現が楽しみ…! 現地の目玉アトラクションは、ランタン片手に歩いていく デジタルアート空間「クリスタルストーリー」…だったのだが、 残念ながら整理券はほぼ配布終了で入れませんでした。ぐぬぬ。   ⑥「長谷川工業株式会社」 セグウェイだ!! 個人的に「率先して乗りに行きたいわけじゃないけど乗ってみたいランキング」上位。 この機会を逃したら乗れないぞと思い、いざ乗ることに。 手を使わずに体重移動だけで操作です。前に倒れれば前に、 後ろに倒れれば後ろに。曲がる時は脚で挟んだハンドルを左右に…左右の重心移動で。 ビビッたこともあり、死ぬほど下半身の筋肉を使い果たす。 こちらは購入はもちろん、イベントなどで1日貸与するパックもあり。 集客能力バツグンなのではないか、これは…! 何より、デザインが感動。配色も、すげぇかっこいいの。これ。   ⑦「新居田物産株式会社」 タオル。 いや、マジでここへ行って一番の収穫だったかもしれない。 タオル国内生産量5割を占めると言われている今治のタオル。 それらの高クオリティなタオルを小ロットで、格安で作成できると。 弊社のグッズでマフラータオルがあるのだが(ダイマ) 今後のグッズ展開にてかなり有益な情報になりました。ガチ検討します。 その他Tシャツの受注も可能とのことでした。マジでガチ検討します。 サンプル、大事に使っております。ありがとうございます。   ⑧「株式会社クレッセント(2回目)」 原さんがVRのホラーゲームをやるというので、僕は逃げました。

VR HARA SAN

最後はレースゲームで。2度目の株式会社クレッセント様。 「MotionBaseVR」という、VRゴーグルをつけて、専用の椅子に座り、 コントローラー等で操作すると座席ごと傾く、といったようなもの。 その中でもレースゲームがあったので、それがずっと気になっていまして。 …というのも、2003年頃にゲームセンターで「F-ZERO AX」というのが稼働しており、 有名な超高速反重力レースゲームを、大きな筐体でできるというもの。 一番の目玉ギミックは、コーナリングなどで筐体ごと傾く体感型レースゲームだということ! これが2003年頃に稼働していたのだから驚きである。 ただ、採算が合わなかったのか、早くにゲームセンターから消えていった覚えがある。 というわけで、遊んだのがこの「OUT SPACE X」。 かなりソレを鮮明に思い出す自機、コース。 ていうかもう案内してくれた担当さんが「F-ZEROみたいな」って言ったのが一番笑ったわ。 WipeoutなりRedoutなり、新たなF-ZEROを作る動きは海外で非常に盛んで、 任天堂から新作が作られないなら自分たちで!という動きは大好きだったりする。 そして自身が一番覚えている「AX」のような体感型F-ZEROを作ってくれたのは めちゃくちゃに嬉しかったのである!! ゲームセンターへの設置用などではないが、これは盛り上がって欲しいジャンルだった…!!   というわけで、大量の資料を持ち帰り帰路についた。 今回の展示会にて思ったのは、とにかくVR・ARが多いこと多いこと! 現在のエンターテインメントにおいて、多くの人が求めていたり、感動したりするのが ここなんだなぁというのが改めて強く感じられた。 改めて何となく解説(というかほぼ意訳)すると、 VR:仮想現実…ゴーグルはめて、ここにはない世界に自分を置くこと。 AR:拡張現実…今自分のいる場所を画面越しで見たり、光を当てたりして 「あたかもそこにいる・ある」と思わせるようなこと。 ポケモンGOが割とこれに当たるかもしれない。 みんな現実世界に嫌気が…みたいな話をするつもりは全くなくて、 それよりも技術が発達して、絵本・夢・ゲームの中でしかなかったような 空想の世界に身を置けるようになったということ!! すごく夢のある話が(仮装とはいえ)現実になっているのである。 そりゃあ皆が喜ぶわけだし、めちゃくちゃ素晴らしいことだと思う。 そして、そんな流れだからこそ、「今ここにある」武器なんかがより光るのだと思う。 これ、相互作用して無限に輝いていくのではないか……?   とても貴重な体験をさせて頂いた各企業様に、本当に感謝である。 僕らも、沢山の人を楽しませられるように、沢山の頭を働かせ、 何より自分たちが楽しんで努力していかなければならないなぁ!! ところで皆さん、先日僕が見に行った 東京AZARASHI団の舞台「空飛ぶカッパ」を 見た感想を聞いたことはあるかい? そうか、よかった、じゃあ話しますね。 あれは2019年11月28日、14時、 新宿のサンモールスタジオでの出来事でして…     東京AZARASHI団の舞台を見に行くのは人生で二度目である。 前回は、元写真館で今は喫茶店になっている場所で、 そこの店主を中心に、写真館に、または写真館にいる人、いた人など、 縁のある人々が様々な騒動を起こす、 ドタバタで、コメディで、ハートフルなお話だった(大好き パンフレットの下の方には、脚本・演出の穴吹一郎さんが ドラマW「蝶の力学 殺人分析班」の脚本担当されたという告知があr…ドラマW!? 「ふたがしら」「トクソウ」「沈まぬ太陽」「血の轍」等々、 WOWOW限定ながら、非常に人気の高いドラマの数々を放映してきた実績のある枠である。 私はWOWOW加入者ではないし、ドラマも詳しくないのだが 人気があったはず…と言えるのは某レンタルショップにて働いていた過去があるからである。 「蝶の力学」というタイトルの通り、「バタフライ効果」… “アメリカで竜巻が起こった原因は、遥か彼方で蝶が羽ばたいたから” …というような超理論で、物事の原因は本当に何でもないようなこと、転じて、 「正確な長期予測なんて不可能だぞ」という意味で使われたりする言葉。 映画で言えば「バタフライ・エフェクト」。 日本語で一番近いのは「風が吹けば桶屋が儲かる」が一番近いか。 そんな理論を中心とした物語展開だという。 さて、その脚本を務めた方が描いたものは、「空飛ぶカッパ」。 なんというインパクトのあるタイトルだろうか。 そのべ博之さんの、スキップで250m走り切るレベルの あまりに軽快すぎる劇での諸注意の後、 大音量で流れてきたE.T.のメインテーマ。 曲が突然止まり、明転。今回の舞台は病院のようだ。 そこでヨボヨボのおじいちゃんが、昔宇宙人に出会ったという話を延々としている。 ああ、「空飛ぶカッパ」て、もしかしてそういう… そんな風にして、舞台は始まったのである。 今回の舞台は、前回の「てっちゃんの写真館」ほど登場人物も多くなく、 かなり多くの事件が同時に起きることはない。(それでも同時進行はいくつかあるが) 昔宇宙人に出会っただの、元社長で莫大な隠し財産があるだの、隠し子がいただの、 ボケているのか、そうでないのか、よくわからない、でもとても頑固なお爺ちゃん。 その昔出会った宇宙人を描いた絵が病室にあるらしいのだが、 それを見た人は口を揃えて言う。「どう見てもカッパだよあれ」と。 そのお爺ちゃんを利用しようとする人間がいて、 そのお爺ちゃんを頼りにしている人間がいて、 本当なのか、ウソなのか、そのお爺ちゃん発言に多くの人が翻弄されていく。 途中「ハッピーターン」とかいう凄まじいネーミングセンスの殺し屋も出てくるけども、 物語の中心はずっとそのお爺ちゃんなワケなのだけど、 ねじれていく事件・ストーリーを、最後に そのお爺ちゃん本人が全ての騒動を解決していくとは思わなかった…!! 実はすごく聡明で、嘘も見破っていて、かなり物事も冷静に見ていて、 ヨボヨボのお爺ちゃん、正直、めちゃくちゃカッコよかったです。   「大滝さん、僕が小さいころ宇宙人と出会った話は聞いたことあるかい?」 『はい、もう何度もそれ聞いてます』 「そうか、よかった、じゃあ話しますね」 『………。』 「サインは嫌いなんだよー、昔何度もこれで騙されてきたもの」 『お父さん、サインして♡』 「するよー」 「親を殺すのは戦国時代ではよくあることだから…」 「預金を全額、病院に寄付するよー」 『い、いくらあるんですか!?』 「10万!」 「カッパは空を飛ばないよwwwww」   死ぬほど名(迷)言の多いお爺ちゃんですが、物語の終盤も終盤で放った言葉。 お医者さんと宇宙人の話をしていて、お医者さんが席を立った後の独り語り。   「僕はお金を沢山稼いできたけど、沢山人を泣かせてきたよ。 だからね、これからは、人を笑わせて生きようと思ったんだよ」   この言葉にめちゃくちゃグッときました。 お爺ちゃんの昔を知る人…娘は、 「昔は、敵となる人はコテンパンにして絶対に許さなかった」 「ちゃんとしていれば、お母さんが苦労して死ぬことはなかったのに!」 こんな感じで、仕事一筋、バリバリの超厳しい人だったようです。 どうしてそんなに稼いでいたのか?そして、何で10万しかないのか… どうやら、山一つ買って、そこにUFOを建設していたんだそうです。 30億かけたけど、途中でお金無くなって、頓挫したとか何とか。 何故UFOを作ったのか?それは、昔出会った宇宙人「ピーちゃん」に どうしても会いたかったからだそうです。 こんな感じの人生だから、友人と呼べる存在はその宇宙人しかいなかったのかなぁ。 友人と呼べる存在が他にも欲しかったのだろうなぁ。 どうしたら友人と呼べる存在が出来るのか、それを考えた結果が、 自分を愛してくれる人を探すのではなくて、 まずは「人を笑わせて生きよう」と、自分が誰かを愛さないと、とか考えたのかなぁ… なんて、めちゃくちゃしみじみと考えてしまいましたよ。 …ん、いや、ちょっと待てよ。 どうして「お医者さんと宇宙人の話」をした直後に、 こんな独り語りをしたのだろうか。   『それはE.T.ですよ!』 「ちがうよー。なんかあのー、あれー、スピルバーグいう人が、 ぼくに話を聞いて、それを映画にしたんだよー」 『え!?ほんじゃ、その話、E.T.の原作ちゅうことですか!?』 「そうだよー」   「人を笑わせて生きよう」というのは、これからは色んな”冗談”で 人を笑わせていこう、だなんて考えたはず。 そう、舞台でも、結局その「ピーちゃん」は一度も出てくることはなかった。 (ストーリー上で看護士さんがカッパのコスプレを披露してはいたが) お爺ちゃん、その話、本当だったんだろうか… 結局真実は語られることはなく、 このお爺ちゃんから始まり、お爺ちゃんが全て回収し、 お爺ちゃんが謎を残して物語が幕を閉じたのである。 “物語の主役”とはこういうことか、と、 なんというか、とてつもなく関心というか、納得しました。 また是非とも、是非とも見に行きたいと思っております。   見に行きたいと言えば、先日僕が見に行った 東京AZARASHI団の舞台「空飛ぶカッパ」を 見た感想を聞いたことはあるかい? そうか、よかった、じゃあ話しますね。 あれは2019年11月28日、14時、 新宿のサンモールスタジオでの出来事でして… 2019年11月28日(木) 遠足レポート サンモールスタジオ 東京AZARASHI団 #15 「空飛ぶカッパ」   前回の #14「てっちゃんの写真館」から4カ月。 こんな短いスパンでまた東京AZARASHI団が見られるとは思っていなかったのでとても嬉しい。もうなんというかこの一言に尽きる。だって楽しい。 「空飛ぶカッパ」。水木しげる風の面長丸眼鏡老人と目がくりっとした可愛らしいカッパのイラスト。 もうこれだけで楽しい。妖怪いっぱい出てくるといいなという淡い期待。 直後にあらすじを読みそういう話ではないことを知る。 よし!あとはカッパに期待しておこう。と心に決め、カレーをかきこみサンモールスタジオへ。   幕が開ける。あとはいつ飛び出してくるかわからない笑いに身を委ねるだけだ。あとカッパ。   ……カッパ。あれ?   …..カッパ!!カッパ(笑)   ….カッパそれちがう   ……ぴーちゃんはよ。。。         …..カッパ出せ     といった、良い具合でカッパが出てこない(??)あっという間の楽しい2時間でした。 あらすじを読み返してみるとそこにはしっかり『本物の河童は出てくるのか!?』と振りが。本当に今作も良くできた脚本・演出。 そして、役者さんの熱のこもったお芝居。終始引き込まれました。   あぁ、東京AZARASHI団。人生の新しい楽しみ。 食べ始めたらおいしすぎて夢中でかきこみたくなる箸が止められない感覚。   舞台や演劇を見たことがないという方に強くお勧めします。   最後に。豚が最高でした。